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門前仲町で「とと姉ちゃん」展 過去の「暮しの手帖」閲覧も

モダンな服装でポーズを決める大橋鎮子さん

モダンな服装でポーズを決める大橋鎮子さん

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 「深川東京モダン館」(江東区門前仲町1)1階の「まちあるき案内所」スペースで現在、企画展「深川生まれの大橋鎮子さん」が開かれている。

とと姉ちゃんがお出迎え

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 現在放映中のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のモチーフとなっている故・大橋鎮子(しずこ)さんは、深川区西平井町(現・江東区東陽)生まれ。ドラマでは若き日の活躍ぶりが描かれている。父親の仕事の関係で北海道で育ち、その後亡くなった父親代わりに家族を幸せにするという話が「とと姉ちゃん」の誕生になった。

 「暮しの手帖(てちょう)」は、服飾の提案雑誌「スタイルブック」が前身で、その後1948(昭和23)年に、食、住も取り入れて出版。役に立つ商品かどうかを伝えるため、商品テストを実施し、多くの読者の支持を得た。この時の創業メンバーの一人が大橋さんで、取材、編集で活躍した。

 開催のきっかけは、同館近くの本間書店(富岡1)の社長と「暮しの手帖社」の社長が知り合いだったことから。同館副館長の龍澤(りゅうさわ)潤さんは「約2カ月の準備期間で開催に至った。7月にはパネルの搬入をした」と話す。

 同展では、大橋さんが活躍している姿のパネルと「暮しの手帖」第1号を展示。1950年代当時としてはモダンな大橋さんの生き生きした姿を見ることができる。そのほか、暮しの手帖社から同誌を約20冊借り、週替わりで2冊ずつ展示。手に取り閲覧できる。

 猛暑にもかかわらず連日、多くの来場者がある。来場した60歳代前半の女性は「毎日テレビで見ていて、暮しの手帖も懐かしい。大橋さんは時代の先端にいた人だった」と話す。

 龍澤さんは「深川で生まれた人がメディアに影響を与えた仕事をしている、ということに感銘を受けている。このような企画展の機会がありうれしい」と話す。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は19時まで)。10月2日まで。

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