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清澄白河に「シルク」ミュージアム 開館から3カ月、絹糸昆虫の観察も

ムシャムシャとクワの葉を食べて行くカイコガ

ムシャムシャとクワの葉を食べて行くカイコガ

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 カイコをはじめとする絹糸昆虫の生体や絹製品を販売する「WILD SILK MUSEUM」(江東区平野1)が5月6日、オープンから3カ月を迎えた。

「もっと身近な存在にしたい」

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 家畜化された「カイコ」を含め、「野蚕(やさん)=WILD SILK」と呼ばれる絹糸を生成する昆虫のうち、人間が利用してきたものに焦点を当てる同館。衣類、医療、食などの観点から「人が使っているもの、将来役立つかもしれないもの」という視点で、繭やふんのほか、現在まで解明されていない絹糸なども展示する。

 主宰するOKEYさんは、元・手織りの工房「真木テキスタイルスタジオ」の縫製スタッフ。「縫製の仕事をする中で、自分でもシルクを身に着けるようになり、それからとても体調が良くなった。それはなぜかと調べるうちに、糸や昆虫に興味が生まれた」と話し、「もっとシルクと身近になれる場所を作りたかった」とも。日本野蚕(やさん)学会にも属し、大学教授らと研究を行っている。

 場合によってはOKEYさんが自宅で育てているカイコガや野蚕のエリサンなどを連れてくることもあり、生体を見ることもできる。一心不乱にクワの葉を食べる姿に近隣の子どもがじっと観察する場面も見られる。

 OKEYさんは「糸の断面には気泡が含まれていてとても温かいし、UVカットの効果もある。野蚕のシルクは健康素材なので、もっと多くの方に身近に使ってほしい」と話し、「これからシルクがどんな商品になるかも、いろいろ研究し発信していきたい」と意気込みを見せる。

 開館は主に土曜・日曜。時間などは同館ホームページで確認できる。

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