都指定名勝公園の清澄庭園(江東区清澄3)で現在、花菖蒲(ハナショウブ)が早くも開花を始め見ごろを迎えている。
菖蒲田に初夏を彩る青、紫、ピンク、白など色とりどりの花菖蒲約350株が咲き誇る同園。開花は例年、6月20日前後だが、今年は5月30日に3輪の開花が確認されてから、翌日には13輪、翌々日は35輪と次々に開花が続いている。
同園サービスセンターの花房敦子センター長によると、今夏は気温の高い日が続いているため、全体的に見ごろが1週間ほど早まっているという。
6月14日から22日までは「花菖蒲と遊ぶ」と題したイベントも開く。期間中は庭園入り口の渡り廊下で、花菖蒲の系統などがわかる写真パネル展示や俳句募集を行う。同14日と21日は、植物研究家の上田良就さんによる「花菖蒲特別ガイド」を実施。花の色や形の違いで5千もの種類があると言われるアヤメ科植物の見分け方、花菖蒲の鑑賞法などをレクチャーする。時間は10時と13時の2回(各回30分)。参加無料。
園内では現在、来春に向けて混生したハナショウブを色ごとに株分けする作業も始まっている。花房さんは「来年はよりきれいに配色された菖蒲田を見ることができるはず」と笑顔を見せる。
開園時間は9時~17時。入園料は、一般(中学生以上)=150円、65歳以上=70円、小学生以下と都内在住の中学生以下=無料。