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江東の雑貨展で「袖師窯」展 民芸運動の流れ組む「袖師窯の器」にスポット

袖師窯の花器。他に、皿や片口、湯のみなどが揃う

袖師窯の花器。他に、皿や片口、湯のみなどが揃う

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 牡丹町の雑貨店「watari」(江東区牡丹3、TEL 03-5809-9586)で4月27日から、「松江・袖師窯(そでしがま)展」が行われる。

「日本のものだけど、日本すぎないところ良い」

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 前職はアパレル店「BEAMS」店員だったという小林紀子さんが、「織りや染め、刺しゅうなど、生地に魅力を感じ、国や地域、時代を超えて美しいものを」と2012年にオープンした同店。

袖師窯の器は、小林さんが仙台の雑貨店で出合い、「日本のものには見えなかった」ところが気に入り、オープン以来取り扱っているという。

 同展は、4月下旬から都内各所のクラフト・工芸作品を取り扱う店舗が集まり行う「東京工藝月間2016」の一環。例年、同窯が「にほんばし島根館」(中央区)で行っている展示会を、今年は場所を移して同店で行う。

 島根県松江市袖師町にある同窯は、大正末期から始まった柳宗悦の「民芸運動」を支持し、河井寛次郎や浜田庄司、バーナード・リーチなどの指導を受けた民芸陶器の窯として知られている。現在は5代目の尾野友彦さんが日常で使うような「用の美」を表現した器を製作している。材料は、地元の土などを使い、拾ってきた石は粉砕して釉薬(ゆうやく)に使う。

 小林さんは「質素だけど、潤いと健やかな風情があり飽きがこない。普段、ご飯は洋食があったり中華があったりといろいろ並ぶが、そんな家庭料理をなんでも受けて止めてくれる器だと思う」と話す。

 開催時間は12時~19時。火曜定休。5月9日まで。

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