亀戸文化センター(江東区亀戸2)で現在、「のらくろ巡回展」が行われている。
深川にゆかりのある漫画家・田河水泡と、その作品でアニメ黎明(れいめい)期の人気作「のらくろ」にちなみ、森下文化センター(森下3)が主催となり毎年行われている「のらくろマンガ賞」は2015年度で11回目を迎えた。しかし今年8月1日まで同センターが改修工事で休館中のため、受賞作品の展示と広い「のらくろ」の認知のため、区内の文化センター5カ所で巡回展示している。
内容は、大賞・各賞の作品をはじめ、田河水泡のプロフィールやのらくろの作品群、審査員の作品などを展示している。
どの会場でも目を引くのが高さ180センチ超ののらくろの着ぐるみ。各センターで設置場所は異なるが、亀戸では1階入り口すぐの位置に鎮座。その大きさからインパクトを与え、展示会場への誘導に一役買っている。
森下文化センター関係者は「のらくろを知っている世代も、団塊の世代以上で知らない世代も増えている。そのため広く区民にのらくろの存在を知ってもらいたい」と話す。着ぐるみについては、「着ぐるみを見た小さい子どもが祖父母に『あんなものがあった』などとコミュニケーションのきっかけになってもらえたら」とも。
亀戸文化センターの開館時間は9時~22時。4月17日まで。次の展示会場は古石場文化センター。期間は5月29日~6月5日。