亀戸天神社(江東区亀戸3)で1月24日・25日の2日間行われる「うそ替え神事」に向け、1月19日、縁起物の「鷽(うそ)鳥」作りが大詰めを迎えている。
九州の太宰府天満宮に倣って1820年より始まった同神事。前年求めた「うそ鳥」を神社に納め、新しい「うそ鳥」を求めるのが習わし。「鷽を取り(鳥)替える」ことで一年の吉運を招くと信仰され、「嘘(うそ)」の読み方が同じことから、「凶事を嘘にして吉事を得る」といわれている。
「うそ鳥」は、神職が一年を通して奉製する。「うそ鳥」は木彫りで、ヒノキ材にノミなどでこけし風に彫られた後、色付けされる。高さ4.6センチから21.2センチまで大小10種類。ヤナギ材で作られた高さ4センチの懐中用を合わせ計11種。
同日、神職たちはうその目や羽の部分の色付け作業を行った。縦3カ所の切り込みを入れて作った羽に丁寧に色付けしていた。同神事の当日まで約3万体を用意する。
「うそ鳥」の販売は8時30分~。初穂料は500円~7,000円。