木場のビジネス・商業複合施設「深川ギャザリア」(江東区木場1)に1月2日、「六和囃子響美(はやしおとみ)会」による獅子舞が登場した。
女性のみで構成する同会は、「江戸三大祭り」の1つで通称「水掛まつり」と呼ばれる「富岡八幡宮例祭」にも出演。大神輿(みこし)54基による連合渡御(とぎょ)の際の演奏をはじめ、年始や祝い事の演奏、獅子舞など、多岐にわたる活動を展開している。
同会の名称の由来も富岡八幡宮例祭から。同祭に神輿を担ぐ54の町内会は7つの部会に分かれており、中でも「清澄二」、「清澄三北」、「清澄三南」、「白河一」、「白河二」、「白河三」、「平野一」、「平野二」、「平野三」、「三好一」、「三好二」、「三好三四」の町内会による6部会の支援で活動が支えられているという。
成長を願い子どもの頭をかむ獅子舞は、かまれることで魔よけとなり、健康で頭が良くなるなどの御利益があるといわれている。
当日は、笛や太鼓の演奏に合わせ、獅子の「カッツ、カッツ」という威勢のいい歯音が響くと初詣や買い物客など家族連れが集まり、スマホを片手に写真撮影を楽しんだ。獅子は、飲食店7店舗を巡り、獅子舞の登場を知らなかった来店客らを驚かせていた。
獅子が近づくとその勢いから泣き出す子どもたちもいた。富岡八幡宮の初詣 りという男性は「縁起物なので頭をかんでもらえて良かった」と話し、受験生の女子高生は「頭が良くなればいいな」と笑顔を見せていた。