11月21日の衆議院解散を受けて、オフィス用品の通信販売を行う「アスクル」（江東区豊洲3）に、選挙関連商品の注文や、選挙事務所からの問い合わせが増加している。

　同社広報室の伊藤恒祐さんによると、衆議院解散の情報が流れ始めた12日から選挙関連商品の売り上げが少しずつ伸び始め、17日以降、急激に増加したという。伊藤さんは「17日に選挙関連商品を取りまとめた特集ページをアップしたのも売り上げ増加の一因となったのではないか」と分析する。

　選挙関連商品のうち、売れ筋はテープやがびょう、ポスターをきれいに?がせる「コマンドタブ」などの掲示用品。その他、候補者が身に付ける白い手袋や来客用の飲料、マスク、貼るタイプのカイロも人気という。

　選挙事務所のみを対象として抽出したデータの比較によると、前年同月に比べた今月の売り上げは約10倍。選挙関連商品の在庫や納期の問い合わせも増えているという。

　スタンプや印鑑の作成、プリントを行う同社の専門サービス「アスクルスピードプリントセンター」も選挙の影響を受けて好調に収益を伸ばしている。伊藤さんは、「同センターは注文の翌日には配送できるスピードが魅力。この機会に一気に認知度を上げたい」と意気込む。28日に公開した「衆議院選挙特集」のページでは、「翌日チラシ印刷」や「翌日ポスター印刷」、「翌日スタンプ」などのほか、写真入り名刺や名入り封筒の作成など、需要の高まりそうなサービスを集めて紹介している。紙媒体だけでなくウエアに印刷することもでき、「冬の選挙ということで、スーツの上に羽織る、事務所の名前入りスタッフジャンパーの注文も増えるのでは」と、次なる売れ行き商品への期待をのぞかせる。