猿江恩賜公園(江東区住吉2・毛利2)に12月20日、2016年の干支(えと)にちなんだ「巨大サル」がお目見えした。
「サル」が名前に入る同公園。その由来は由緒正しい。平安時代後期、源頼義・義家(八幡太郎義家)父子による奥州遠征(前九年の役)で数々の奉勝を立てた武将「猿籐太」(さるのとうた)がこの地で力尽き、塚を立てて葬ったという。そこから猿籐太の「サル」と、昔入り江であったことから「江」の字を結び「猿江」の地名にしたという。
今年の干支である「申(さる)」は賢者の使者「山神」で農業に関係し、災いが去る、幸せが来る年といわれている。
巨大サルは、同公園のサービスセンター前にあるユリノキの高さ5メートル程度のところに登場。園内の池のアシ原から刈り取ったワラを使って作られ、身長は約3メートル。暗くなると、目玉と左の手のひらのティンカーベルが光る仕掛けも。
関連イベントとして現在、同公園のキャラクター「サルエモン」を探しながら樹木の名前を学ぶことができる「サルエモンを探せ」を開催している。園内には木登りをする8匹のサルエモンがいる。
同公園センター長の玉木恭介さんは「実はこのサルは、暗くなると違った表情をする。昼と夜、2回見てほしい」と話す。
展示は1月31日まで。