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江東区「アダプトプログラム」じわじわ拡大中 「意識を変える」清掃活動

ヤマタネの活動の様子。カン、ペットボトル、タバコの吸い殻、コンビニ飯の食べ残しなどが多く落ちているという

ヤマタネの活動の様子。カン、ペットボトル、タバコの吸い殻、コンビニ飯の食べ残しなどが多く落ちているという

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 江東区が行う「アダプトプログラム」への参加企業・団体が、年々増加傾向にある。

朝8時前から黙々と

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 「アダプトプログラム」とは、「アダプト=養子縁組」の意味から、区民や区内事業者が、わが子(養子)を愛するように自分たちが選んだ区立公園や道路を定期的に清掃するボランティア活動。1985(昭和60)年、米・テキサス州から始まった。

 江東区では2002年、22団体でスタート。活動にあたり、区ではごみ袋の提供や腕章等の貸与、保険の加入などを支援。活動頻度によって3種に分かれ、週1回程度=「わがまち江東きれいに活動」、月1回程度=「わがまち江東・月いちアダプト」、年数回程度=「わがまち江東・私もアダプト」となっている。

 近年、参加団体が増え、特に東京五輪を見据えてか、企業の参加が目立つという。2012年度は全107団体だったところ、2014年度は全115団体、今年10月末現在で全123団体に上る。

 週3日、門前仲町駅近辺から黒船橋脇の遊歩道などを清掃する「ヤマタネ」(江東区越中島1)。曜日ごとに担当部署を決め、社員が自発的に参加しているという。広報の小川恵子さんは「近所の人から『いつもありがとう』と言葉を掛けられるとうれしいとの声を聞いている。中には、お年寄りの話を聞きすぎて時間を越えてしまう人もいた」と地域とのつながりを実感している様子。

 環境保全課の担当は「プログラムに参加した人から『二度とポイ捨てをしない』などの声も上がっている。気軽にこのプログラムに参加して、区民一人一人に意識を持ってもらいたい」と呼び掛ける。

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