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江東で江戸文化薫る「伝統工芸展」 技術受け継ぎ次世代へ

昨年の様子

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 深川江戸資料館(江東区白河1)で10月30日、「江東区伝統工芸展」が始まる。

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 今年で34回目となる同展。11月3日の「文化の日」を受け、同区では10~11月を「文化財保護強調月間」と位置づける。江戸時代以降、埋め立てられ成り立った同区で、受け継がれてきた伝統技術と、手仕事が光る工芸を公開する。

 現在区内の技術保持者は38人と2団体。同展では、伝統技術の実演公開をはじめ、一般体験(実費)、伝統工芸品の即売が行われる。中でも両国(墨田区)が近いことから、相撲に関連する伝統技術も多く、軍配や化粧回しなどの展示も行われ、「呼び出しの裁着袴(たっつけばかま)の製作」では実際にはかまを試着することもできる。

 伝統技術の公開では、技術との連続性が見られる浮世絵のパネルも展示。該当の技術・製品がどんなものかより分かりやすくなるよう工夫を施す。漆(うるし)細工、釣り竿、更紗(さらさ)染、桶(おけ)を作る4つの仕事場は1/10スケールの模型で再現する。

 文化財主任専門員の栗原修さんは「江東区のものづくりについて、小中学生にぜひ見てもいたい。そういった技術があることを大人になったら次の子どもの世代に伝えてもらいたい」と話す。

 開催時間は9時30分~17時(最終日は16時)。11月3日まで。

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