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江東の観光セミナーに「くまモン」登場-熊本県との意外な「縁」から

山崎江東区長と固い握手を交わすくまモン

山崎江東区長と固い握手を交わすくまモン

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 江東区産業会館(江東区東陽4)で11月5日に行われた観光セミナーに、熊本県のPRマスコットキャラクター兼県営業部長「くまモン」が登場した。主催は江東区観光協会。

くまモン登場

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 同協会には、小売業や飲食業など多業種の企業が参加。セミナーは同協会員向けのもので、区が観光振興を進める上で行政や市場の情報を共有し、交流を深め、連携して区内への誘客を促進させることを目的に開いた。毎月1回開催し、今まで「コンテンツ・ツーリズム」「世界の料理と日本酒のペアリングでおもてなし」などをテーマに、大学教授や専門家が講師として登壇している。

 くまモン来庁のきっかけは、同区と熊本県には縁(ゆかり)があり、これを機につながりに焦点を当てPRできないかということから。一例として、江戸後期、熊本藩細川家の下屋敷が、現在の東陽6丁目付近を中心に4万5000坪以上有していたと文献に残っていること。現在の新砂1、2丁目付近には、かつて「州崎球場」があり、日本プロ野球公式戦が始まった1936(昭和11)年に完成し、わずか3年間で閉鎖されたが、「伝統の一戦」といわれる巨人対大阪タイガース(現阪神)による初のプロ野球日本一決定戦が行われ地としても有名で、熊本県出身の元巨人の故・川上哲治選手がこの地でプレーした思い出を語っていることなど、意外な関係が明確となっている。

 同セミナーでは熊本県東京事務所・次長の田中信行さんが講演。2011年3月の九州新幹線全線開業に伴う「くまもとサプライズ!」の戦略で誕生したことや、関西地方をターゲットに大阪の観光名所への出没や吉本新喜劇の出演による話題づくりの成功事例、商標を無料化することによる多数の商品化など、経済波及効果1,244億円という大成功の背景を紹介し、「くまモン体操」で元気に「くまモン」が登場した。

 その後、「くまモン」は山崎孝明江東区長を表敬訪問。山崎区長と対面するやいなやハグする場面も。田中次長より、山崎区長へ同セミナーの様子やくまモンの活躍を報告後、山崎区長が「本所深川絵図」を広げ、同区役所を含む東陽一帯がかつて熊本藩の地であった旨を説明。くまモンもおもむろにうなずいていた。同区の観光キャラクター「コトミちゃん」とも対面し、握手とハグをしてすぐに友達になった様子。

 山崎区長は「コトミちゃんも、くまモンのように多くの人に愛されるキャラクターとして頑張ってもらいたい。熊本と意外な縁(えにし)があることがわかりうれしい。今後もこの縁(えにし)を大事にして協力し、お互い頑張りたい」とも。

 同協会の青柳幸恵事務局長は「くまモンの徹底したサービス精神と完成されたパフォーマンスに脱帽。人々の心をつかむ愛らしさとともに高いプロ意識を感じ、破天荒なチャレンジぶりもすてき。熊本県スタッフの“熊本とくまモン”への愛情にも心打たれた」と話し、「職員・住民自らがわが街の魅力を知り、情熱を込めて発信することが最も大切であり、基本であると再認識した。これから“愛と勇気と情熱”を持って、観光推進に取り組んでいきたい」と意欲を見せた。

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