「豊洲シビックセンター」(江東区豊洲2)が9月24日、開所する。
同センターは、人口増加が著しい江東区南部エリアの行政と文化の拠点として建てられた、特別出張所・文化センター・図書館の複合施設。「現代の里山」をコンセプトに、8階から屋上まで階段状のテラスが設けられ、同区が掲げる「CIGビジョン」を象徴する設計となっている。地場産業「木材」の要素も取り入れられ、施設内にはナラ、タモ、カラマツなどの木材がふんだんに使用されている。
特別出張所では、従来より機能拡張され、戸籍の届け出の他、児童手当や子どもの医療費助成、保育園の入園相談など、同区本庁(東陽4)に赴くことなく、同センターで手続き等ができる。
5階の「シビックセンターホール」には、一部に外が眺められる開閉式のパネルを使用し、全国でも珍しいしつらえに。演出によってはパネルを開放し、レインボーブリッジや東京湾景を借景にした舞台を楽しむことができる。
同センターのエントランス前には、これからの区の発展を守るように、中国古代の思想に由来する「四神」のひとつ「白虎(びゃっこ)」のモニュメントを設置。すでに亀戸に「玄武」、東大島に「青龍」、若洲に「朱雀」と揃っていたため、今回で四神が完成する。
山崎孝明江東区長は「オリンピックに向けて大きな変化を遂げているエリア。この施設が江東区のひとつのランドマークとなり、区民がつながり、心に残るような多くの人に愛され親しまれる施設になってほしい」と期待する。