深川にある「臨川寺」(江東区清澄3)で8月4日、「薩摩琵琶の演奏会」が開かれた。主催は深川資料館通り商店街(三好3など)。
薩摩琵琶の第一人者・櫻井亜木子さん「耳なし芳一」を披露。途中、わらべ歌「とおりゃんせ」「かごめ」も演奏。耳なし芳一では、風鈴などを使い効果音を入れ、琵琶とともに語られた。
トークショーもあり、「文化庁文化大使」としても活動する櫻井さんの諸外国での日本伝統楽器に対する反応や、演奏会に親日家が何千人も集まった様子、日本と同じく怪談を聞いて涼を取る国があることが話された。
同日用意された約50席は満席。1人で来場した30代女性は、「薩摩琵琶というのは珍しく新鮮」と感激した様子。
櫻井さんは「広すぎる会場でも楽器の音色の良さが出ないので、リニューアルされた本堂は演奏会に合っていると思う。形を変えながら、この演奏会を続けたい」と意気込む。