都指定名勝公園「清澄庭園」(江東区清澄3)で現在、ハナショウブが見頃を迎えている。
現在の咲き具合は、2面あるショウブ田のうち1面が満開、もう1面が3分咲き。今年は花数が多いのが特長といい、気温の高さにより見頃が例年より1週間ほど早まっているため最近の天候の変化が心配されているが、同園では「6月中旬が一番の見頃」と見ているという。
6月13日からは「ハナショウブと遊ぶ」と題したイベントを開く。同13日・20日は、植物研究家の上田良就さんによる「ハナショウブ特別ガイド」を行う。ハナショウブの系統が分かるよう、園入り口の渡り廊下に品種を説明した写真パネルを展示する。期間中の土曜日・曜は、ガイドボランティアの案内で園内散策も楽しめる。
「ハナショウブ特別ガイド」は10時~と13時~の2回(各30分)。ガイドボランティア案内は、土曜・日曜の11時~14時~(各回約60分、荒天中止)。いずれも参加無料。
同園には松尾芭蕉が詠んだ「古池や かはづ飛び込む 水の音」(以上、原文ママ)の句碑もあり、期間中、渡り廊下には来園者が俳句を自由に書き込める「短冊」を設置。備え付けの「投句箱」へ投函した短冊を順次展示する。
このほか、通常は有料施設の「大正記念館」を開放し、ハナショウブを見ながらくつろげる「お休み処」やカフェコーナーも。営業時間は10時~16時30分。
同園サービスセンター長の河野雄作さんは「ショウブ田には、青、紫、ピンク、白などの色とりどりのハナショウブ約350株が咲き誇る。今年は暑い日が続き例年より開花が早まった。ショウブ田は今が満開のピーク」と来園を呼び掛ける。
開園時間は9時~17時。入園料は、一般(中学生以上)150円、65歳以上70円、小学生以下と都内在住の中学生以下無料。イベントは6月21日まで。