豊洲文化センター(江東区豊洲2、 TEL 03-3536-5061)で5月30日、社会人落語「都笑亭(とわいらいとてい)」の101回目公演が行われ、翌31日には江東区文化センター(東陽4、TEL 03-3644-8111)で「番外編」が行われる。
1994年、日本ユニシス(豊洲1)の社員7人が、社内販売会で落語のカセットテープに手を伸ばしたことをきっかけに始まった「都笑亭」。「手作りで寄席を作り、豊洲に住む人と働く人の交流の場を」と企画し、同年5月に1回目の寄席を上演。来場客はほぼ身内で37人だったが、以来21年、毎年4~5回高座を設け、今年4月22日で100回目を迎えた。当日は202人の来場があり、はなし家をゲストに招いた会を除いて過去最高の人数となった。
100回目上演時は高座が始まる前に、その功績をたたえ、江東区文化コミュニティ財団から感謝状が授与された。同財団は「9月には隣にシビックセンターが建つので、これからも新しい文化センターで200回を目指して継続してほしい」とエールを送った。
同団体代表の小林敬(たかし)さんは「100回を目指してやって来た訳ではなく、続けていたら100回目になっていた」と少し照れた様子。メンバーの河内家るぱんさんは「自分たちの趣味を勝手に行っているだけのように思っていたが、今回、大勢の人が100回をとても喜んでくれたのを目の当たりにして、『まだまだ続けていいよ』とポンと背中を押してもらえたようで、感慨もひとしお」と話す。「豊洲の街並みが変わっても次の世代へ引き継ぎ続けていきたい会」とも。
30日の101回目は、通常4席の高座を12席上演。福岡県や新潟県からもゲストを招く。31日は「スピンオフ」として位置付け、初めて豊洲を飛び出して開く。内容も落語のほか、講談やマジックなども予定する。
開演は、30日=12時、31日=13時30分。木戸銭500円。