江東区内4駅を走る「東京メトロ東西線」のホーム発車メロディーが5月13日、CD化された。発売元は「音楽館」（品川区）。

鉄道音楽の第一人者

　タイトルは「東京メトロ東西線 発車メロディCollection」。全22駅・48曲を収録する。元「カシオペア」のキーボードで音楽プロデューサーの向谷実さんが制作した。向谷さんは、駅ホームの発車ベルがメロディーへと移り始めた頃から発車メロディーを製作する鉄道音楽の第一人者。

　CD音源は、東西線の発車メロディーにアレンジを施し、3月31日から2日間、「ニコニコ動画」での生レコーディングで収録。完全可視化で行われた。

　同CDにはこのほか、国内のトップミュージシャンによるアレンジバージョンも収録。各駅の発車メロディーを聴きつなぐと1曲になるため、落合駅から千葉方面に向かうA線と、西船橋駅から都心へ向かうB線それぞれを、ドラマーの神保彰さんがアレンジしている。

　九段下駅が導入しているメロディー・爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で～はるかなる想い～」は、「サンプラザ中野くん」さん本人が「East&West Ver.」としてカバーする。日本橋駅が導入する民謡「お江戸日本橋」もジャズバージョンで収録されている。

　4月末に「幕張メッセ」（千葉県）で行われた「ニコニコ超会議2015」では、「向谷実Produce！超鉄道」ブースが設けられ、先行発売で300枚ほどの売れ行きを見せた。

　音楽館の広報担当者は「鉄道ファンだけでなく、ジャズ・フュージョンファンなどにも満足する作品に仕上がった」と自信を見せる。

　各ECサイトほか、全国のCDショップで販売される。