自転車店「セーフティ サイクル AKI」(江東区石島4)の店主・袴田文明さんが考案した「走ると光るブレーキレバー」の取付台数が、4月時点で134台を突破した。
同店は2009年に開業。これまで、掃除機の吸引力で開くドアや、自転車の車輪で作った風車など、独創的な作品を発明していた袴田さんだが、頻繁に流れる交通事故のニュースに胸を痛め、2012年に同製品の作成を思いついた。
予(あらかじ)めライトが装備されている自転車に追加で取り付けるもので、発電機をつなぐ接続部品は、適したものが販売されておらず袴田さんが手作業で作る。
自転車の右側にあたる箇所が光るため、横を走る自動車にとっても追い越す際のわかりやすい目印となる。工賃込の価格は2,000円。他店で購入した自転車でも同じ金額で取り付けるという。
光ることが運転しながら見えるため、購入者からは「安全を実感できて良い」と好評。また「ピカピカして楽しい」と単純に楽しむ子どももいるよう。
袴田さんは「自分も車に轢(ひ)かれたら嫌だし、特に子どもの事故は無くしたい。この商品が世界中に広まり、安全がブームになれば」と話す。