東大島駅近くの「旧中川・川の駅」(江東区大島9)周辺で5月9日・10日の2日間、「第2回大島旧中川そらまめ祭り」が開催される。
「中川そらまめ」は江戸原種の空豆で、江戸時代に中川かいわいより市中に広がったといわれている。かつて、江東区の東端・旧中川周辺は江戸に最も近い「近郊農村」で、空豆・大根・ネギ・小松菜などが栽培され、江戸っ子たちの胃袋を支えていた。
徳川家康が開いた小名木川河口に「中川番所」が置かれ、関東一円の川筋から舟で多くの物資がここに集められていた。江戸経済を支え近郊農村としても発展してきたこの地域で、かつて栽培されていた幻の江戸野菜「中川そらまめ」を区内外に周知するのが開催の目的。
当日は、「中川そらまめ」の原種といわれる貴重な空豆を販売するほか、花・野菜の販売、空豆の振る舞い、地元の商店・町会による模擬店、江戸芸のパフォーマンス、カヌー乗船体験、まちあるきツアーなどが行われる。
主催の実行委員会の浅野美智子さんは「大島、旧中川の、より一層の発展とともに、地元以外の人にも江戸野菜を知ってもらいたい」と期待を込める。
開催時間は10時~16時。雨天決行。