亀戸天神社(江東区亀戸3)の境内のフジが終盤を迎えている。
「学業講祭 藤まつり」が行われている同神社。同祭とともに多くの参拝客が足を運んでいる。境内の心字池(しんじいけ)を中心に設けられた藤棚には、およそ50本のフジが植えられ、江戸期から「初夏の風物詩」として親しまれてきた。同池に掛かる太鼓橋の朱色と相まって、見事な景観を作り出す。今年は4月最終週に見頃を迎えた。
夫婦で千葉県船橋市から訪れた市原行雄さんは、「子どものころ、江東区に住んでいて藤まつりにはよく来ていた。今日は10年ぶりに訪れた。昔はもっと人が多く混雑していたが、今日はのんびり見られて良かった。神社内も昔に比べるときれいに整えられていると感じる」と感慨深い。
荒川区から母娘で来ていた安藤あゆみさんは、「亀戸天神社に来るのは3回目。下町情緒があり、こぢんまりとしたいい神社だと思う。藤まつりの時期に来るのは初めてだが、見頃を迎えたちょうど良い時に来られて良かった。フジは香りも良い」と新たな発見をした様子。
藤まつりは5月6日まで。