大手食品会社の「明治」(江東区新砂1)が4月21日、「富士山アポロビッグ」の販売を始めた。
1969(昭和44)年7月、人類初の月面着陸に成功したNASAの宇宙船「アポロ11号」にちなみ、同年8月に同宇宙船の形をイメージして商品化したというチョコレート菓子の「アポロ」。
日本を象徴する山として世界遺産に登録された「富士山」にあやかり発案したという新商品の「富士山アポロビッグ」。従来品がストロベリーとミルクチョコレートの2層となっているのに対し、同商品は「富士山にかかる雪」をイメージしたホワイトチョコをストロベリーチョコの上に乗せた3層構造になっている。大きさは体積比で通常アポロの約4倍。イチゴも約3倍に増量した「赤富士」風に仕上げた。
日本らしい土産需要が伸びていることから企画したという同商品は、海外でも有名な浮世絵師・葛飾北斎の代表作「凱風快晴(がいふうかいせい)」をデザインしたパッケージで、外国人観光客の購入を視野に入れた「来日記念」需要を見込む。
広報部の中村祐子さんは「もともと宇宙船をイメージしてつくったチョコレート菓子だが、今回は『赤富士』風。サイズも大きく、イチゴの量も多いので1粒でもしっかり満足できる食べ応え。土産としてだけではなく、『自分買い』もしてほしい」と話す。
参考小売価格は、1箱120グラム(標準20粒)入り=800円(税別)。