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江東・リバーガイドに30代女性が立候補 危機に一筋の光

現在活躍するリバーガイド

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 東大島文化センター(江東区大島8)とNPO法人「江東区の水辺に親しむ会」(白河1)が協業で行う事業「リバーガイド」に現在、30代女性が立候補し、同ガイド活性のきっかけとなっている。

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 同ガイドは、同区の特徴である「水辺」をPRするため、小名木川(おなぎがわ)を中心に、歴史や周辺の名所を案内するもの。月に1度行われる「リバーツアー」や、区内のイベントで川から見える景色や周辺地域の歴史などを交えてガイドを行う。ガイドそれぞれが調べた内容をベースにした案内で、「マニュアル」は特に存在しなかったという。現在、登録20人のうち、実質稼働しているのは10人ほど。

 同ガイドになるには「認定」が必要。しかし同文化センターで行われていた「リバーガイド養成講座」は、施行人数が集まらないことから2年前から中止となっている。現在、登録する同ガイドは平均60代。高齢化が進み後継者がいない状況に、同文化センター・同NPO共に危機感を覚えていた。

 今回名乗りを上げたのは清澄白河在住のライター・岡島梓さん。「地域のことをもっと知りたい」との思いから、同NPOに飛び入りで参加。現在、同講座が組まれていないことから、先輩ガイドの船に乗り込み、話し方・伝え方から、表情、歴史や名所などの知識などを学んでいるという。

 同NPOの理事長・須永俶子さんは「川には奥深さがあり、知れば知るほどその地域が好きになり、ハマってしまうもの」と話し、「今後は再度、ガイドになるための道筋を考え直し、個人の知力に頼っていたものから、ある一定のガイドマニュアルを作成したり、広くガイド募集を告知したりしていきたい」とも。

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