枝川の白山湯(江東区枝川1、TEL 03-3645-0862)の主人・白田敏博さんは8月14日、翌日に控えた富岡八幡宮例大祭の「神輿連合渡御(みこしれんごうとぎょ)」を前に、頭髪を祭り仕様にカットした。
同祭りは「神輿深川、山車(だし)神田、だだっぴろいは山王様」と呼ばれる江戸三大祭の一つ。今年は3年に1度の「本祭り」であり、区内の氏子町会から大小120基以上のみこしが練り歩く。別名「水掛まつり」と呼ばれ、参道からみこしに向かって大量の水が掛けられることでも有名。
本祭りの時だけ同ヘアスタイルにするという白田さん。始めたきっかけは「以前、町内でみこしを担いだ時、この髪型にしていた年長者がいて、21世紀になったタイミングで自分もやろうと思った」と白田さん。2002年から計5回、神輿連合渡御の2~3日前にカットしている。
デザインは近所の理容店が担当。白田さんは「理容師もこういうカットを楽しんでする人だから」とほほ笑む。毎回数十分でカットするそう。頭頂部に同神社のご神紋「三つ巴(みつどもえ)」をあしらい、背面には大きく町名の「枝川」の文字が浮き上がる。みこしを担ぎ、最後にみこし蔵に納めた後すぐに刈りそろえてしまうそう。
白田さんは「祭りだから。目立たないと」と笑う。