東京メトロ東西線の同社が管轄する全22駅で5月より、ホームでの発車メロディーの導入が始まり、江東区内の4駅は下町情緒を感じさせる曲調となる。
「発車ブザーからメロディーにすることで、駅にもっと愛着を持ってほしい」との考えから、東京メトロは全9路線で発車メロディー化を順次施行。東西線は銀座線、丸ノ内線、有楽町線、副都心線、南北線に続き、6番目の施行となる。
同線の発車メロディーは「音楽館」(品川区)が制作。元「カシオペア」のキーボードで音楽プロデューサーの向谷実さんが作曲・編曲を担当した。各駅とも異なる発車メロディーとなり、落合駅から千葉方面に向かうA線と、西船橋駅から都心に向かうB線ともに、進行方向順に聴きつなぐと一つの曲になるよう作られている。
同線の九段下駅は、爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で~はるかなる想い~」を、日本橋駅は、民謡「お江戸日本橋」が採用される。
曲調はその駅周辺のエリアイメージに沿うように考えられているという。大手町駅(千代田区)・日本橋駅・茅場町駅(共に中央区)は「オフィス街」ということから華やかな曲調に。続いて同区の、門前仲町駅・木場駅・東陽町駅・南砂町駅では、下町情緒にあふれた和楽器テイストで、「和」を印象付けるという。そして電車が地上に出る西葛西駅(江戸川区)では開けた印象の曲調という構成になるという。
音楽館レーベルでは、CD「東京メトロ東西線 発車メロディCollection」も制作。4月25 日・26日に「幕張メッセ」(千葉県)で行われる「ニコニコ超会議2015」の「向谷実Produce!超鉄道」ブースで販売する。