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深川さくら祭りで「花嫁行列」 悪天候で「花嫁船」は中止

黒船橋船着き場に向かい歩く「花嫁行列」

黒船橋船着き場に向かい歩く「花嫁行列」

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 深川エリアで現在行われている「お江戸深川さくら祭り」(江東区門前仲町1など)で4月5日、「花嫁行列」が催され、メーンとなる婚礼船「花嫁船」は悪天候のため中止となった。

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 「花嫁船」は、日本文化を広めようという着付け師と「和船の友の会」のメンバーがボランティアで始めたことがきっかけ。今年で3回目。しかし、日中はずっと雨が降る悪天候に見舞われ、花嫁衣装である着物の汚れなどを考慮し中止となった。

 当日は、黒船橋船着き場(門前仲町1)の前にある区立臨海小学校(同)で着付けなど支度を行い、同船着き場までを「花嫁行列」として往復。「戻る」ことを忌み嫌うため、行きと帰りは違う道でなければいけないという言い伝えもあるが、日本の伝統文化が再現された。雨の中、観光客も多く足を止め、行列に注目と歓声が集まった。

 花嫁行列の後、せっかくの「花嫁船」に私服に着替えて乗船した花嫁と花婿。同会・副会長の根本明洋さんは「感激して思い出が多く残った様子。雨で残念だったが、ご家族から感謝のお言葉をいただき、感激しました」と話す。同会では、花嫁船を新郎新婦だけではなく、金婚式、還暦などそれぞれの記念日に行事として運行していきたいと計画している。漕(こ)ぎ手には90歳のベテランもいるが、練習生も募集中で、江戸和船の操船技術を伝授していく方針。

 根本さんは「花嫁のみで乗るのが花嫁船で、夫婦二人で乗るのは珍しい。古き良き文化に多くの人に触れてもらいたい。花嫁船だけでなく、深川独特の催し物をして、国内はもちろん世界から多くの観光客が深川に来てくれれば。商店街と共に集客につなげていき、これからも続けていきたい」と意気込む。

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