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木場にNZ発エスプレッソブランド「オールプレス」旗艦店-アジア初直営店

木場の木材倉庫の面影をそのまま残した店舗デザイン

木場の木材倉庫の面影をそのまま残した店舗デザイン

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 木場公園近くに8月6日、ニュージーランド発のエスプレッソブランド「Allpress Espresso(オールプレス・エスプレッソ)」の日本1号店となる「Allpress Espresso Tokyo Roastery & Cafe(東京ロースタリーアンドカフェ)」(江東区平野3、TEL 03-5875-9131)がオープンした。

原瀬さん

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 老若男女にカフェ文化が浸透するオセアニア地区の代表的なコーヒーブランドである同社。1986年にマイケル・オールプレスさんがニュージーランドのオークランドで創業した。現在はシドニーやロンドンなどにも直営店を展開し、東京は世界で6番目の出店となる。木場の同店は、焙煎(ばいせん)所とカフェ、豆などの販売、バリスタトレーニングとマシンのメンテナンスエリア、そして本社オフィスを備えて日本進出の拠点となる。

 同ブランドは、産地に直接赴き、高品質で新鮮なアラビカ種のコーヒー豆を買い付け、自社で熱風式焙煎し出荷。独自に設計・開発したエスプレッソマシンを使い、熟練のバリスタが入れる「最高においしい一杯=パーフェクトカップ」を提供する。深川不動尊(富岡1)の参道に昨年10月にオープンした「MONZ CAFE(モンズカフェ)」は、同社が店舗立地から豆やマシンなどの仕入れ、コーヒーの提供方法などの店づくりをサポートした。

 日本にある同社子会社の社長に就任した原瀬輝久さんは25年前から、ニュージーランドでカフェとケータリングの会社を経営しており、同社の豆を仕入れていたことがきっかけ。1999年からオールプレスと親交があり、7年前から東京進出を任された。

 原瀬さんは「自転車だと見過ごしてしまうから歩くしかない」と、浅草から日本橋までをくまなく歩き場所を選定。世界の焙煎所やカフェも見学したうえで、近隣の都現代美術館や木場公園、寺社がある、1968(昭和43)年に建てられた木材倉庫に行き着いた。物件は、親日家の創業者・マイケルさんの念願だった日本進出の思いをかなえるもので、「古くから日本にあるいい部分を生かしたい」と、建物を解体した中で使える材木をできる限り再利用し、元の建物の形を生かして改修・改装。建物面積は384.38平方メートル(うちカフェは18席)。

 カフェの主なメニューは「エスプレッソ」(380円)、カプチーノよりもミルクの泡が少なくコーヒーの風味がダイレクトに味わえる「フラットホワイト」(430円)、「カフェラテ」(480円)など。「フレーバー(味わい)を一番大事にしている。エスプレッソ全てのおいしさが凝縮されている最初の一口『クレマ』の違いをぜひ味わってもらいたい」と原瀬さん。フードメニューは、バター・ジャム付き「トースト」(550円)、ヨーグルトにヤングピーチと季節のフルーツを合わせた「グラノーラ」(1,050円)、ゆで卵とアボカド、トマト、プロシュート&トースト、プロヴォーネチーズが盛られる「ミックスプレート」(1,250円)、ほかバゲットサンドやベーグルサンド(以上800円)なども。ドリンクメニューとサンドイッチはテークアウト可能。

 今後の店舗展開について、原瀬さんは「世界中でカフェ開店の成功経験を元に、素人の方からプロまでサポートしてきた。豆や店舗デザイン、メニューづくりなど、カフェ運営についてコンサルティングに応じられる日本で一番の会社だと自負している」と話し、「エスプレッソのスペシャリストとして、個人客にはライフスタイルに合わせたコーヒーの提案を、個人オーナーや中小規模店舗にはカフェの開店・運営のサポートをしていきたい」と意気込む。

 営業時間は、平日=8時~17時、土曜・日曜=9時~18時。

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