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東京都現代美術館で「オノ・ヨーコ」展 東京での活動を再考

オノ・ヨーコ《FROM MY WINDOW: Salem 1692》2002年、顔料/カンヴァス、個人蔵 (C)YOKO ONO 2015

オノ・ヨーコ《FROM MY WINDOW: Salem 1692》2002年、顔料/カンヴァス、個人蔵 (C)YOKO ONO 2015

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 東京都現代美術館(江東区三好4)で現在、「オノ・ヨーコ 私の窓から」展が開催されている。

作品《クラウド・ピース》

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 60年にわたり、多彩な分野で異なるものをつないできたオノ・ヨーコさん。これまで主に戦後のアメリカ美術で語られることが多かったその活動を、同展では出身地・東京という都市の「文脈」で再考する。作家活動を開始するまでの関連資料や創作、1950~70年代の東京での活動、近年の作品を通して、近代と現代、欧州と日本と米国、美術と音楽と文学など、あらゆる創造活動を紹介する。

 オノさんの代表作でありコンセプチュアル・アートの歴史の中でも重要な書籍「グレープフルーツ」は、1964(昭和39)年の夏、約2年半の東京滞在の集大成として発行された。同展では、はがきに記された膨大なタイプ原稿や、1962(昭和37)年に草月ホールで展示された指示絵画を複製絵媒体に変換したものなど、日本初公開の作品を紹介。手書きの指示絵画や同館所蔵の「グレープルーツ」初版本も併せて展示する。

 1969(昭和44)年の年末、日比谷野外音楽堂(千代田区)が会場となった「WAR IS OVER!」のジョン・レノンとのキャンペーンの企画や、環境をテーマに掲げ1974(昭和49)年に郡山で行った「One Step Festival」への参加など、ポピュラーミュージックの方法で広くメッセージを発信してきた活動も紹介する。

 開館時間は10時~18時(入場は閉館の30分前まで)。観覧料は、一般=1,200円、大学生・65歳以上=900円、中高生=700円、小学生以下は無料。2016年2月14日まで。

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