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新木場の体育館で「まくら投げ」プレイベント-初の東京開催

競技に熱中する参加者

競技に熱中する参加者

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 新木場駅近くの体育館で1月28日、「まくら投げプレイベント in TOKYO」が行われた。主催は全日本大学まくら投げ連盟。

専用の枕

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 スポーツとして行う「まくら投げ」は2012年に静岡県伊東市で発祥。同市の高校生が「全国デザイン選手権大会」で提案したものをベースに、同市の観光課と観光協会、三島市の学生ベンチャー企業「toiz(トイズ)」がルール化し、同市の伝統行事を若い世代にピーアールする目的で進めていた「伊東温泉大学対向イベントTRYアスロン」の1競技として選定した。同時に市の新しい伝統行事の一つとして老若男女が楽しめるものに育てるため、2013年2月に同市で第1回「全日本まくら投げ大会」が行われた。

 伊東市以外での開催は今回が始めて。毎年2月に行われる本大会に向けた練習会と、実際に体験し、広く認知されることを目的とする一方で、今後の地方予選を見据えた試験的な側面もあるという。

 会場には、昨年度の本大会出場者をはじめ、およそ20人の大学生やOBOGが集まった。多くが始めて「スポーツとしてのまくら投げ」を体験するということで、細かなルール説明が行われた。

 ルールは8人対8人の団体戦。2分1セットで、3セットマッチ。浴衣(ゆかた)着用。40畳のフィールドの中、向かい合い枕を投げ合い、枕のキャッチもアウトとなる。役職は「大将」「リベロ」「サポーター」があり、それ以外はプレーヤー。リベロは掛け布団で枕からチームメンバーを守り、サポーターは外野でひたすら枕拾いを行う。大将に枕を当てる、もしくは終了時の人数で勝敗が決まる。その他、細かなルールが決められている。

 練習試合では陣地を決める畳が動きまくるというハプニングがありながらも、修学旅行や合宿以外ではなかなか行わない「枕を投げる」という行為に、参加者は一様に真剣な表情を浮かべながら楽しみ、球技のボールを投げる感覚ではなかなか投げられないことに驚いていた。

 参加した日本ベンチャー大学の須藤(すとう)雄介さんは「前から話に聞いていて興味があった。合宿などでやった『お遊び』をあえてルールを決めて競技にしたことがおもしろい」と話す。昨年の本大会に出場した日本大学OGの荒川澪さんは「まくら投げ」の魅力について「ドッチボールではボールが怖くて避けてばっかりという人も、枕なら痛くないで気軽に楽しめるのでは」と話す。

 同連盟の代表を務める「トイズ」の大塚眞さん(23)は「まだまだマイナーなスポーツなので、より多くの人に知ってもらえるよう、学生・地域・企業と連携し、広めていきたい」と意気込む。

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