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豊洲で「神輿練習会」 8月の富岡八幡祭りを前に

豊洲のビル群を後ろにみこしを担ぐ練習風景

豊洲のビル群を後ろにみこしを担ぐ練習風景

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 豊洲四丁目公園(江東区豊洲4)の外周で6月4日、豊洲町会の「神輿(みこし)練習会」が行われた。

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 今年、富岡八幡宮が3年に一度の本祭りを迎え、8月13日に各氏子町会から全53基の神輿が永代通りをはじめ、深川周辺をおよそ8キロメートル練り歩く「神輿連合渡御(みこしれんごうとぎょ)」が行われる。同練習会は8月の本番を前に、豊洲・湾岸地区の新しい住人の担ぎ手発掘と、神輿と祭り文化の伝統を共有するもの。

 当日集まった新しい担ぎ手は10人ほど。豊洲など湾岸エリアを束ねる神輿総代連合会(みこしそうだいれんごうかい)五部会の豊洲睦(とよすむつみ=五部会の実行部隊)が音頭を取り、深川八幡祭りの概要をはじめ、担ぎ棒の扱い方、「さし(=神輿を高く掲げる)」「もみ(神輿を腰の位置に下げる)」などが教えられた。

 今回練習に使われたのは担ぎ棒のみで、およそ100キログラムだが、祭り当日、みこしが乗ると300~400キログラムになる。別名「水掛祭り」と呼ばれる同祭りは、沿道からみこしに大量の水を掛けられるため、水を含んだみこしは600キログラムほどの重さになるという。

 練習では、睦のメンバーと共に、同公園の外周約150メートル数回を回った。有明のマンションに住む諏訪美樹さんは「背が足りないので、肩を張るような形で担いだ。見ているとあまり感じなかったが、足並みを合わせるのがとても大変だった」と話し、転勤で豊洲に移り住み、今年初めて同祭りを迎えるという林一成さんは「もともと祭り好きで、子どもの友達のお父さんから誘ってもらった。今年50歳を迎えることもあり、節目の年なので、しっかり担ぎたい」と意欲を見せた。

 豊洲で店を構え、神輿総代連合会の副会長を務める加藤敏夫さんは「10年前位は担ぎ手が減って350人ほどになってしまったが、3年前は600人まで持ち直した。湾岸の新しい住人と元から豊洲に住む住人とが触れ合える機会。祭りは横のつながりが生まれる場だと思う」と話す。

 次回の練習会は6月18日10時~。

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