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キッザニア東京で中学生限定プログラム 「現代の龍馬」を育成

バーチャルリアリティー技術を体験する参加中学生

バーチャルリアリティー技術を体験する参加中学生

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 子ども向けの職業・社会体験施設「キッザニア東京」(江東区豊洲2)で3月12日、中学生限定のプログラム「ジュニア チャレンジ ジャパン」が行われた。

ソーシャルパーティには著名人も

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 サブタイトルに「主役は君たちだ!『中学生が龍馬くんになる日』」とする同プログラム。混沌(こんとん)とする世界情勢や、国内は少子高齢化・経済低迷など課題が山積する現代。20~30年後はロボット技術などICT(Information & Communication Technology)がさらに進化し、現在の職業の半数が消失するといわれる。この現状が幕末の混乱期と通じると考え、坂本龍馬など若者が新しい日本を導くため奮闘した時代になぞらえ、当時の彼らのように時代を読み、自分が何をすべきかを考え、自分で行動する力を養う、現代の「龍馬」の育成を目指す。

 開催は昨年秋に続いて2回目。プログラムは、地球環境をテーマにしたものや、ドローンの操作をはじめ最新技術の体験、将棋や座禅といった日本文化など36種類、約600人の中学生が参加した。

 スマホを取り付ける専用メガネとヘッドホンを着けてバーチャルリアリティー技術を体験するコーナーでは、スマホに古代の映像が流され、体験者はエアロバイクを漕(こ)ぎながら恐竜から逃げる体験を仮想で行った。体験後は別室に集まり、この技術がどういった場面で使えるかについてのディスカッションも行われた。体験した中学1年の篠原啓祐さんは「リアリティーがすごく、前に傾く場面では本当に体が前に傾いてしまった」と興奮した様子。

 会社経営者やCA、お笑い芸人など、現在第一線で活躍している人を「インストラクター」として招き、交流する「ソーシャルパーティー」も開場と同時に盛況を見せ、仕事のやりがいやその職に就くためにどのような道をたどってきたかなど、自由な質問と会話が行われた。区内の中学1年の女子は「普段、自分のまわりにいる大人からは聞けないいろいろな経験を聞くことができて、とてもためになった。また別の人の話も聞きたい」と意欲的。

 広報を担当する鈴木英理子さんは「キッザニアの対象年齢では一番大人に近い年代の皆さんに、さまざまな体験と実際の社会人との交流を通じて、将来を考えるきっかけになってもらえれば。そして、何のために勉強をするのか、目的意識をもってもらえるとうれしい」と話す。

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