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竹中工務店ギャラリーで「木」の魅力に触れる企画展 

会場の様子

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 「竹中工務店」東京本店(江東区新砂1)1階にある「GALLERY A4(ギャラリーエークワッド)」(同、TEL03-6660-6011)で現在、「世界の建築スクール展 フィンランド アアルト大学ウッドプログラム」が行われている。

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 専門に特化するのではなく、広く一般に建築の「楽しさ・面白さ」を知ってもらい、建築を身近に感じてもらう目的で2005年にオープンした同ギャラリー。広さ約220平方メートルの会場では、アート、テクノロジー、写真、映像、出版物などの媒体を通して、建築に対する「敷居」を低くするあらゆる企画展を行っている。

 世界の建築教育を追う同企画テーマは今回で5回目。これまでに、「MIT(マサチューセッツ工科大学)」、「ハーバード大学」(以上、米国)、「スイス連邦工科大学」、「AAスクール」(英)を取り上げている。

 全陸地面積の65%が森林で覆われている北欧・フィンランド。今回取り上げる「アアルト大学」では、「ウッドプログラム」として実際に学生を森に連れて行き、「木を見る」ことからカリキュラムを始めるという。手で触れて、伐採をした木を使って「どんなデザインを組み立てていくか」などを学び、個々の課題が進んだ後は、グループになり、実際の木造建築を設計するところまで行われる。

 会場には、学生それぞれが伐採した木で形作った20センチの立方体「CUBE」60点や、生きている素材の伸縮性などを肌で感じて学ぶ「椅子制作」の作品、グループ制作によって実際に建造された建築物の1/10スケール模型17点を展示している。

 主任キュレーターの岡部三知代さんは「日本も木を親しむ時代を迎えていると思うが、木をどうやって扱うかを教わっていないように思う。木を素材としてどのように使うか、使えるのか、加工するか、など『木でできること』にもっと興味を持ってもらいたい。日本も木の国なので、もっと木の魅力を知ってもらえれば」と話す。

 開催時間は9時~18時。入場無料。8月5日まで。

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